こんにちは、さとはなです。
うちの子供(小学1年生の長女)はとても怖がりなのですが、最近では、その怖がり方(敏感さ)が普通じゃないように感じていました。
親として感じる違和感・・・この子はほんとうに大丈夫なのだろうか?
そんな時に出会ったこの本。
HSP(HSC)という言葉は初耳でしたが、タイトルにビビッときたのでさっそく読んでみることにしました。
今回は、HSP・HSCの特徴について、娘の例を交えながら親目線からレポートしたいと思います。
お子さんが敏感で繊細だと感じるママさんの参考になれば幸いです。
HSP(Highly Sensitive Person)とても敏感な人とは?
HSP(Highly Sensitive Person)とは、アメリカの心理学者であるエレイン・N・アーロン博士が提唱した概念です。
日本語に訳すと「とても敏感な人」という意味になります。
HSC(Highly Sensitive Child)は、HSPの子供のことを指しています。
HSP・HSCは、病気でも、障がいでもなく、生まれ持った気質のひとつとして、とらえられています。
5人に1人の割合でいるそうです。
敏感で繊細な子供(HSC)の特徴・チェックリスト
HSCかどうかを知るための、23のチェックリスト
次の質問に、感じたままを答えてください。子どもについて、どちらかといえば当てはまる場合、あるいは、過去に多く当てはまっていた場合には「はい」、全く当てはまらないか、ほぼ当てはまらない場合には、「いいえ」と答えてください。
- すぐにびっくりする
- 服の布地がチクチクしたり、靴下の縫い目や服のラベルが肌に当たったりするのを嫌がる
- 驚かされるのが苦手である
- しつけは、強い罰よりも、優しい注意のほうが効果がある
- 親の心を読む
- 年齢の割りに難しい言葉を使う
- いつもと違う臭いに気づく
- ユーモアのセンスがある
- 直感力に優れている
- 興奮したあとはなかなか寝つけない
- 大きな変化にうまく適応できない
- たくさんのことを質問する
- 服がぬれたり、砂がついたりすると、着替えたがる
- 完璧主義である
- 誰かがつらい思いをしていることに気づく
- 静かに遊ぶのを好む
- 考えさせられる深い質問をする
- 痛みに敏感である
- うるさい場所を嫌がる
- 細かいこと(物の移動、人の外見の変化など)に気づく
- 石橋をたたいて渡る
- 人前で発表する時には、知っている人だけのほうがうまくいく
- 物事を深く考える
得点評価
13個以上に「はい」なら、お子さんはおそらくHSCでしょう。しかし、心理テストよりも、子どもを観察する親の感覚のほうが正確です。たとえ「はい」が1つか2つでも、その度合いが極端に高ければ、お子さんはHSCの可能性があります。
(『ひといちばい敏感な子 子どもたちは、パレットに並んだ絵の具のように、さまざまな個性を持っている』エレイン・N・アーロン著 明橋大二訳 1万年堂出版より)
娘の場合は、だいたい15個くらいは当てはまっているように感じました。
その中でも、この項目はとにかく昔から気になっていた部分でした。
- 01 すぐにびっくりする
- 03 驚かされるのが苦手である
・・・とにかく、怖がり。
ハラハラするストーリー展開のある子ども向けのアニメとか、とちゅうまでは楽しくみていても、雲行きがあやしくなると「怖いからみない」といってテレビを消してしまったり、プリキュアとかも、年長ぐらいまでは怖がってみられませんでした。
どのアニメもまわりのお友達は普通にみられるような内容なんですけれどね・・・
それから「まさに!それ、うちの子!」と思ったのが、
- 02 服の布地がチクチクしたり、靴下の縫い目や服のラベルが肌に当たったりするのを嫌がる
- 13 服がぬれたり、砂がついたりすると、着替えたがる
- 18 痛みに敏感である
娘の場合、靴下の縫い目が特に気になるようで、たまに出かけ際に「靴下のつま先が変になってる~~」と騒ぎだすことがありました。
親としては、なぜそんな細かいことで大騒ぎをするのか、理解しがたいものがあったので、このチェック項目はとても参考になりました。
服も、少し水にぬれただけで着替えたり、痛がりなのも気になっていたのですが、そういうことだったのか・・・と妙に納得してしまいました。
つまり、神経が敏感だから、こういう反応がでてしまうということなのですね。
あとは、
- 05 親の心を読む
- 06 年齢の割りに難しい言葉を使う
- 20 細かいこと(物の移動、人の外見の変化など)に気づく
このあたりも、娘にとても当てはまるように感じました。
私がやってほしいことをぱっと察して、やってくれたり、口にだしていなくても私の気持ちが分かるようなところがあり、とても気の利く子だと思っていたのですが、これもHSPの子供の特徴なのですね。
それから、これもHSP・HSCと関係があるのか・・・と意外に思ったのが、
- 14 完璧主義である
最近、なぞり書きの練習を見ていて非常に気になっていたこと。
少しなぞりの線からはみ出しただけなのに、「あぁ~~」(怒)と大騒ぎしながら消しゴムで消しているのです。
本人としては、少しでもはみ出すのが許せないらしく、何度も何度も消して書き直しているのです。
学校帰りで疲れていることもあったとは思いますが、普通じゃない・・・?と感じた瞬間でした。
それから、ピアノの練習のときも、少し間違えただけでまた最初から弾きなおすのを繰り返していて・・・
私が「間違えても途中から弾きなおせばいいんだよ」といっても聞く耳持たず・・・
これも神経が敏感なことが影響していると思うと納得ですね。
内向的ではないHSSとは?
HSP・HSCの中には、HSS(Highly Sensation Seeking)といって、刺激を追い求めるのが好きなタイプの人が3割ほどいるそうです。
HSP・HSC的な要素のみを持つ人の特徴
- 内省的で静かな生活を好む
- 衝動的なことはしない
- 危険を冒さない
一方で、
HSP・HSC的な要素、HSS的な要素、両面を併せ持つ人の特徴
- 神経が高ぶりやすい
- 刺激に圧倒されやすい
- 移り気で飽きっぽい
- 新しい経験は求めるが、動揺することや危険は冒したくない
娘の場合は、まさに後者だと思いました。
社交的で新しいことが好きだけれど、とても怖がり。
まんべんなく色々なことに興味を持つタイプですが、ひとつのことに深くのめり込むことは、あまりありません。
HSP・HSC的な要素のみを持つ人の特徴である、「静かな生活を好む」というのは娘にはあてはまりません。
HSP・HSC的な要素と、HSS的な要素は一見正反対な気質のようにみえますが、両方の要素をもつ人も3割いるということで、めずらしいことではないようです。
まとめ
今回は、HSP・HSCの特徴についてレポートしました。
あなたのお子さんはどうでしたか?
5人に1人いる、繊細で敏感な子供。
よく「神経質」という言葉を耳にしますが、これだとどうしてもネガティブなイメージが先行してしまいます。
そこを「生まれつき神経が敏感」というふうにとらえれば、また見方が変わってくるのではないかと思いました。
昔から、ものすごく怖がりな娘・・・
今回のチェックリストにより、娘のさまざまな面が「神経が敏感」という形でつながったので、親としてはとても勉強になった1冊でした。
お読みいただきまして、ありがとうございました。
HSCの子供の育て方・対応については、こちらの記事で詳しく書いています。
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